製造工程・設備
製造工程で生じる気泡の除去
脱泡とは
脱泡とは、化粧品の製造や充填の過程で内容物に混入・発生した気泡を取り除くことです。
更新日:2026年10月28日
定義と概要
気泡は、撹拌時の空気の巻込み、原料を投入するときの混入、乳化や溶解の際の発泡などにより生じます。除去の方法には、真空下での処理、静置、低速での撹拌などがあり、粘度を下げるために加温する方法もあります。ただし、成分や処方によっては加温が適さない場合があるため、製品の粘度や成分に合わせて選びます。
撹拌は混合のための操作ですが、強い撹拌は気泡を巻き込みます。真空乳化釜は減圧しながら乳化できるため、気泡の混入を抑える設備として使われます。
化粧品OEMではどう関係する?
気泡が残ると、外観の曇りや白濁、比重のばらつき、充填量の不安定、容器内の空洞などが起きることがあります。高粘度の製品では気泡が抜けにくく、脱泡に必要な時間が製造全体の日程に影響します。
たとえば粘度の高いクリームで充填後に空洞が見られる場合、混合時に巻き込んだ空気が十分に抜けていない可能性があります。一方、低粘度の化粧水で泡が目立つ場合は、原料投入・撹拌の方法や静置時間の見直しが候補になります。どちらも原因を断定せず、試作で気泡が生じる工程、脱泡前後の外観や比重、充填状態を比較し、処方に適した温度・減圧・時間を検討します。Q美ワールドへの相談では、剤形、粘度、発泡が起きる工程、容器と外観の許容範囲を共有してください。
実務で確認したいポイント
- 発生要因の把握撹拌、投入、乳化、充填のどこで気泡が生じるかを確認します。要因ごとに対策が異なります。
- 粘度と温度の関係粘度が高いほど気泡は抜けにくくなります。加温で粘度を下げる方法もありますが、成分の安定性や香り、乳化状態への影響があるため、温度の影響を考慮して条件を決めます。
- 充填への影響脱泡前後の外観・比重・充填量のばらつきなどを比較し、どの工程で気泡が残るかを調べます。比重による評価が適さない製品もあるため、確認項目は処方と製造条件に応じて決めます。
次に確認したいこと
混同しやすい点・注意点
- 加温は、すべての製品で適した方法ではありません。熱に弱い成分、香料の揮発、乳化状態の変化などを考慮し、処方ごとに条件を確認します。
- 消泡剤などの添加で気泡を抑える場合、成分表示や製品の特性に影響することがあります。使用は処方設計の段階で確認します。脱泡の条件は製品と設備によって異なるため、他の製品の条件をそのまま適用せず、試作で確認します。
関連用語
本ページは化粧品OEMに関する一般的な情報提供を目的としており、個別製品の効果・効能を保証するものではありません。